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4. 面接

 ここまでのキミの努力が実れば、数週間から一ヶ月程度で次のステップに進めるときが来る。面接だ。何社であれ、面接に進めただけでも多少の自信を持ってよい。日本では書類に通っても面接で落とされるが、アメリカでは大半が書類で落とされる(というか下手すると目を通していない)。だから運よく企業から声がかかったならば少なくともキミの履歴書が担当者の興味を引いたということを意味する。ここから先はキミの実力次第であり、上手く行けばドリームジョブを手に入れられる。では早速、面接対策をしよう。面接には二種類ある。一つはgeneralな内容を聞くものである(一般面接と呼ぶとしよう)。もう一つは技術面接である。技術面接はあなたがこれまで仕事や大学を通じて長年培って来た集大成であり、今すぐに準備出来る内容ではない。しかし、一般面接は短期間の練習でかなりレベルアップ出来る。ではこれからそれぞれの面接の対策方法を説明する。


4-1. 一般面接

 本屋に並んでいる面接対策本に書いてある内容は一般面接用である。所謂、"Tell me about yourself."系の質問である。新卒で経験のない人達や技術者でない人達にとっては一般面接がメインとなる。とはいえ、俺達技術者もしっかり練習しておく必要がある。実際、俺が内定を貰った会社では最終面接は一般面接(そこでは「ビジネス面接」と呼んでいた)45分と技術面接45分となっており、練習無しでは答えに詰まってしまうだろう。キミも日本で新卒で就職したことがあるのなら、当初慣れないうちは大したことが答えられかったが、練習を重ね実践していくうちに上手になっていったという経験があるだろう。では、最初に質問を想定しよう。インターネットで検索し、典型的な質問を集めること。俺は、最終的に42問かき集めた。次に、それぞれについて回答を書く。30秒前後、長くても1分以内に終わらせるようにしよう。次に、アメリカ人にチェックしてもらおう。俺の場合はルームメイトに見てもらった。英語の下手くそな俺達にとっては、言いたいことは伝わってもボキャブラリーが貧困なので、多少マシに聞こえるように修正してもらう必要がある。42問修正後、電話面接を想定してスカイプで一つずつ質問してもらい、自然に聞こえるように練習した。何度か英語面、内容面の修正を繰り返した後で、完成したのが以下の問答集である。最初の面接がYahoo!だった為、Yahoo!を想定して作成した。(情報保護のため回答については省略。)



[Typical questions]



(1) Tell me about yourself.

(2) What was your responsibility at the last job?

(3) What is your weakness?

(4) What is your strength?

(5) Why should we hire you? (What can you do for us that other candidates can't?)

(6) Why do you want to work for us? (Why do you want this position?)

(7) What do you know about our company?


[Education, Professor]

(8) How has your education prepared you for your career? (Why did you go to the graduate school?)

(9) If I were to ask your professors to describe you, what would they say?


[Qualification for new job, New job]

(10) Are you a team player?

(11) What skills and qualifications are essential for success in this position?

(12) Are you overqualified for this job?

(13) How long would it take for you to make a meaningful contribution?

(14) Describe your management style.


[Boss]

(15) What did you think of your boss?

(16) What are three positive things your last boss would say about you?

(17) Have you ever had a conflict with a boss or professor? How was it resolved?

(18) If you know your boss is 100% wrong about something how would you handle it?


[Situation, Specific problem solving at the last job]

(19) What is the toughest problem you’ve had to face, and how did you overcome it?

(20) How do you resolve conflict?

(21) What is the toughest part of your job?

(22) How do you handle stressful situations?

(23) How do you handle criticism? Can you give an example?

(24) In your last position, what features did you like the most? The last?

(25) What do you find are the most difficult decision to make?

(26) What has been the greatest disappointment in your life?


[Philosophy, “HOW DO YOU THINK” question]

(27) When were you most satisfied in your job?

(28) What do you look for in a job? (What things are most important to you in a job?)

(29) What qualities do you feel a successful manager should have?

(30) Can you work well under deadlines or pressure?

(31) What do you look for when you hire people?

(32) What do you think is the most difficult thing about being a manager?

(33) How do you evaluate success?

(34) Do you take work home with you?


[Career planning]

(35) Why did you leave your job?

(36) What are your long and short term goals?

(37) What other types of companies are you considering?

(38) How does this assignment fit into your overall career plan?


[Administraton, Others]

(39) What are your personal interests?

(40) What salary are you seeking?

(41) What type of work environment do you prefer?

(42) How long do you plan to stay in a position?


当初、かき集めただけだったので質問の順序を意識していなかったが、ある程度系列によってまとめた方がよいことに気付いた。というのは、電話面接の場合は問答集を読める訳で、質問された瞬間に、「あ、この手の質問は冒頭にあったな」とピンと来れば瞬時に内容を読み上げることすら出来るのである。そこで、俺の場合は8種類のカテゴリに分けた。A4にページアップで印刷し、練習を続けるうちに質問された瞬間に目を通すスピードが速くなった。大体原型が整ってきたら、今度は数名のアメリカ人に練習に付き合ってもらおう。俺の場合は結果的に全部で4名に手伝ってもらった。俺は元々verbal能力がかなり低いのだが、問答集を作成する前に対策なしで練習したときに比べると随分マシになったな、と実感出来た。


4-2. 技術面接

 一般面接をどんだけ練習したところで、避けて通れないのがこの技術面接だ。日本では技術者であっても新卒だと意思確認レベルで終わったり、中途であっても大したチェックがなされない(経歴を信用している)ことが多いが、アメリカでは徹底的に調べ上げてくる。アメリカにはハッタリ野郎が多いから採用側にチェックする責任があるといったところか。気になる技術面接の内容だが、C/C++なら定番のアルゴリズムとデータ構造だ。これしか聞かれないんじゃないかという気すらする。Javaの方は、オブジェクト指向の考え方を問うものだ。俺が辛かったのは、"Japanese"の検索でチャンスを得たエンジニアポジションのほとんどがC/C++だったことだ。俺が日本で積んだ経験はシステムエンジニア。それも開発系でなくフィールド系だ。だからハードウェアの選定から発注、子会社の管理(品質、コスト、スケジュール)という人間的な仕事から技術的なところではUNIX/Linux、Windows、データベース、ネットワークなどインフラよりのスキルがメインだ。プログラムも経験があるが、「プログラムも書ける」というレベルだ。専門じゃない。何がお前の専門なんだ、と聞かれたら「幅広い知識だ、総合力は高い」といったところだ。俺はソフトウェアのエンジニアでなくシステム全体をつくるエンジニアだったんだ。プログラム言語は本格的に学んだのは大学院だ。だから、経験ぶっちゃけ一年。完全にエントリーレベルだ。そんな俺がアルゴリズムとデータ構造なんて聞かれても、大したことは答えれらない。現に、C/C++の技術面接には全て落ちた。俺が内定を貰ったところはJavaだったので質問が簡単だった為に運よくパスした。キミは俺と違ってもっと優秀だろうから、自信をもって技術面接に臨んでくれ。やってみれば気付くが、語学の壁はほとんど感じないはずだ。英語で話しているというより、コンピュータ用語で話しているのだから当然だ。なお、俺が実際に受けた質問については生の例を後述する。


4-3. 電話面接

 角度を変えて電話面接、対面面接という観点から考えてみよう。一般面接、技術面接は内容面での分類だが、形式的にいえば電話面接、対面面接という分類になる。では電話面接の特質をどう考えるか。まず英語面での不安がある。対面でも英語がままならないのに、電話であればますます不安だ。しかし、これはある程度克服出来る。それは簡潔に言うと面接という作業に対する知識を増やすことだ。面接の問答集を作ったり、就職本を読み、面接で一体どういうことを聞かれるのかをよく知ることで相手の攻撃を予測出来るようになってくる。これに近い例は、Subwayだ。アメリカに来て間もない頃、Subwayの店員が何を言っているのか全く聞き取れない自分の英語力に愕然とした経験はないだろうか?それはSubwayの注文のシステムがわかっていなかったからである。最初にパンの種類、長さを選んで、トーストするか否か、具は何にするか、ミールか単品か、といった流れを知ることで相手の発してくる不明瞭で雑な英語にも対応出来るようになる。あれと同じ原理だ。面接を知れば知る程、相手の質問を聞き取り易くなる。更に、日々何人ものリクルーターと電話で喋っているうちに恐れが失せて行く。経験がものを言う。それから、電話面接は相手の顔が見えないという点ではむしろメリットとなるところもある。例えば、先に作成した問答集を印刷して目の前に置いておけばカンニングシートとして使える。ただ、俺の場合読んでしまうと不自然になるので結局頭の中に叩き込んでしまい、読み上げることはしなくなったが。。それでも、メリットと感じる人は少なからずいるはずだ。それから、こっそりパソコンを使えるという利点もある。例えば、俺はAmazon.comの技術面接でFibonacciの関数を書いて読み上げろ、と言われ、こっそりぐぐって結果を読み上げたことで対応出来た。キーボードを叩く音が相手に聞こえればアウトなので実はかなり厳しい。真空のカンニングルームみたいなものが世の中にあれば電話面接で対応出来ない質問はないのに、と思うこの頃だ。(誰か作って☆)


4-4. 対面面接

 対面面接とはつまり最終面接だ。ここまで来ればゴールは目前だ。いつなんどきチャンスが巡って来るかわからないから、Yシャツがない、なんてならないように常日頃から準備しておくこと。服装は、日本人のリーマンだったなら特に気を付けることはない。目立ち過ぎない格好であれば良い。履歴書は複数印刷して持参すること。電話面接では技術的な内容がメインだったかも知れないが、対面面接では自己紹介をはじめ一般的な内容も改めて問われるだろう。しかし恐れることはない。今まで練習を積み重ねてきたことをやるだけだ。Good Luck!


4-5. 実際の選考プロセス

 以下は実際に俺が経験した選考プロセスの流れである。


4-5-1. Yahoo!




07/28/2009 - Yahoo!のホームページから応募。ポジションはSr. Project Manager - Yahoo! Search JAPAN、Software Engineer Search C/C++ UNIX Linux、Sr. Software Engineer - Complex Problemの3つ。



07/28/2009 - 当日のうちに直接hiring manager(日本人)からメールで連絡有。何度かメールをやり取りして電話面接の日程調整。



08/05/2009 - 日本語で電話面接実施。hiring managerはProject ManagerでなくSoftware Engineerの方だった。「この仕事は検索アルゴリズムを分析してよりよくしていくものだが、そのような分析の経験はあるか」と問われる。俺はプログラマではないから明らかにないのだが適当に答えていると明らかに資質を疑っている様子。もうこの時点で不合格にしたそうな空気満載だったが、とにかく技術面接を開始してもらった。
質問1. Virtual Functionとは何ですか。
質問2. Virtual Destructorとは何ですか。
質問3. PointerとReferenceの違いは何ですか。Referenceに何か制限はありますか。
質問4. Hash Tableとは何ですか。

以上、40分。全て基本的な質問であるにも関わらず、俺の質問4に対する回答がバカ過ぎた為に、ここで打ち切りとなったようだ。「何か質問はありますか」と訊かれる。面接後、サンキューレターを送っておいた。結局、いつまで経っても連絡は来なかった。後にも先にも、電話面接までして合否の連絡すらなかったのはこの会社だけだ。



09/03/2009 - Project Managerの方も書類選考にもれた様なので、電話面接をしたSoftware Engineerのhiring managerにProject Managerのhiring managerに履歴書を転送して欲しい、と図々しいメールを送ったが案の定返信はなかった。


4-5-2. Panasonic Avionics




08/14/2009 - 人材会社Kelly Engineering Resourcesのリクルーターからメールで仕事の紹介有。CareerBuilderで俺の履歴書を見つけたらしい。日英バイリンガルでプログラムマネージャーのポジションがあるが興味があるか、という内容。時給$43のContract。すぐに返信する。



08/20/2009 - 電話がかかって来て話した結果、履歴書をPanasonic Avionicsに送ってくれた。hiring managerが興味を示せば連絡する、と言われる。



08/21/2009 - Panasonic Avionicsが興味を示したから対面面接をしようと言う。電話面接は無し。8/25で日程調整。



08/25/2009 - LAから南に車で一時間。Panasonicは空気のおいしい南カリフォルニアLake Forestにあった。hiring managerは仏系アメリカ人。他にアメリカ人2名と日系アメリカ人1名、計4名に面接を受ける。技術的な内容はなく、俺の過去の仕事に関する質問がメイン。終始会話はうまく噛み合っていたが、途中1名が圧迫系の質問を繰り出し始めた為、うまく対応出来ず、失態をさらす。面接は1時間強。最後に日本語のチェックがあった。



08/26/2009 - 不合格のメール通知有。"He said you were a very nice individual, but they needed someone with more experience in Project management roles."と書いてあった。


4-5-3. QUALCOMM




07/24/2009 - QUALCOMMのホームページからSales Manager - Japanに応募。



08/16/2009 - QUALCOMMのホームページから7ポジション(全てエンジニア)に応募。



09/02/2009 - QUALCOMMのHRからメールで連絡有。8/16に応募したポジションのうち"System Test Engineer - Embedded Linux Platform/Multimedia"の件。9/4に電話面接の日程調整。



09/04/2009 - 電話面接。相手はアクセントのある外国人だったが、とても丁寧で優秀な感じのするhiring manager。最初に過去の仕事に関する質問をされた後、技術的な質問に移る。プログラム言語の質問かと思ったが、それはなく多方面から訊かれた。

質問1. CDMAについては何を知っていますか。
質問2. 前職での仕事内容と大変だったことを教えて下さい。
質問3. VoIPの品質を確保するにはどうすればよいですか。
質問4. Linuxでファイルを検索するにはどうすればよいですか。
質問5. HTMLのキャッシュを制御する方法を教えて下さい。

他にも訊かれたと思うが、忘れた。用意していた質問以外に、俺の過去のプロジェクトを説明しているうちに思いついた技術的な質問を投げかけて来る、という感じだった。面接は40分程度。日本へは以前DocomoやKDDIに出張に行っていたらしく、よく知っていると言っていた。また、日本で俺が行った大学のことも知っている、とか雑談が出来て多少いい感じはあったものの、技術的な質問に対してはあまり歯切れのいい回答が出来なかった。「我々はしばらくマルチメディアの専門家を探しているが、とても難しい、完璧な人間などいないことがわかった」と言っていた。



09/04/2009 - 当日のうちにメールで不合格の連絡有。


4-5-4. 上海HP




08/12/2009 - HPのホームページから応募。日本語の話せるエンジニアを中国で大量に採用しているようなので中国のポジション6つに応募した。



09/01/2009 - HP中国の中国人から日本語でメール有。「弊社人事から履歴書を手に入れた。プログラムマネージャーに興味がありますか」という内容。すぐに返信。9/3に電話面接することで日程調整。



09/03/2009 - 一次面接。上海にいるヨーロッパ人のマネージャと英語で電話。技術の質問はなく、終始仕事の説明を受けるだけ。俺の資質に関する質問はなく、訊かれたのは「最終面接を中国で受験することは可能か」と「希望給与はいくらか」だった。面接は20分程度。



09/10/2009 - しばらく連絡がないのでフォローアップ。返信があり、二次面接の日程調整。しばらく都合が悪いのか、随分先の9/23にされた。



09/23/2009 - 二次面接。日本にいる日本人と電話。基本的に仕事の説明を受ける。訊かれたのは、

質問1. (プログラムマネージャーの詳細説明後)こんな感じの仕事だが、それでも興味はあるか。
質問2. 中国で働くことに問題はないか。
質問3. 24/365のコールセンターのため、時間外の仕事が入ることもあるが、大丈夫か。
質問4. 賃金は中国の物価レベルで支払われるが問題ないか。

以上、45分。とても丁寧な感じで、プログラムマネージャー職に関し詳細な説明を聞けたのでとても生産的な面接となった。



09/24/2009 - 次回の面接の日程調整の調整依頼有。こちらの都合のいい時間を返信するも連絡無。



09/28/2009 - 三次面接。結局日程調整のないままいきなり23:30に電話有。

質問1. 自己紹介して下さい。なぜ当社に入社したいか教えて下さい。
質問2. 中国に住みたいですか。
質問3. 日本の顧客に対して重要なことは何ですか。
質問4. 障害があった場合、日本の顧客に対して重要なことは何ですか。

以上、20分。直後にHRより連絡有、明日22:00より四次面接(最終)を実施することに。



09/29/2009 - 四次面接(最終)。Software-Support Departmentのマネージャーから電話。

質問1. 中国で働くということになるが、今後のキャリアパスをどう考えていますか。そのうち日本やアメリカに戻るのですか。
質問2. 中国ではどのくらい働くつもりですか。
質問3. 仮にあなたが上海HPで働くと決めた場合、18ヶ月は他のポジションに変更出来ないが、18ヶ月働ける、と約束出来ますか。(勿論、会社を辞めるのはいつでも出来ます。)
質問4. 日本人の顧客との間でトラブルが発生した場合、どうやって修復しますか。過去の例を教えて下さい。
質問5. この仕事ではリーダーシップが求められるが、あなたにありますか。
質問6. この仕事ではコーチングも求められるが、あなたにはありますか。
質問7. 希望給与額はいくらですか。こちらからの提示額は勤務年数と学位によって決めますが、勤務経験は何年ですか。
質問8. いつから勤務開始出来ますか。

以上、45分。電話面接後一時間もしないうちにhiring manager本人から合格通知のメール有。10/9までに受け取るか拒否するか回答を欲しい、と書いてあった。



10/08/2009 - 最悪の場合の保険を考え、10/14まで決定を待ってもらうようメールで連絡。



10/14/2009 - メールにてオファーを断る連絡。


4-5-5. Amazon.com




09/11/2009 - Amazon.comのHRからメールで連絡有。Global Retail Catalog Systemsグループのhiring managerが俺の履歴書をCareerBuilderで見つけ、話したいと言っている、という内容。ポジションは"Software Development Engineer, Global Retail Catalog Systems"。Amazon.comにはこのポジションを含め7/25から9/10にかけて5回にわたって応募して来たのでそれで連絡があったのかと思ったが、CareerBuilderで見たというから応募は関係なかったのかも知れない。すぐに返信し、9/15で日程調整。



09/15/2009 - 一次面接。面接官はハキハキと喋る元気な女性。若そうだったが、優秀な感じだった。最初に軽く俺の過去の経歴を聞かれた後、早速技術面接へ。

質問1. 6,000ページのHTMLファイルがある。この中からアメリカの電話番号が記載されているファイル名を抽出したい。時間は2日ある。あなたなら、どうしますか。
質問2. パソコン上でも紙でもいいから、Fibonacciの関数を書き、読み上げて下さい。C++でもJavaでも構いません。
質問3. 今書いた関数に3を渡して実際に動作するかデモしてみてください。
質問4. intの取れる値はいくつですか。
質問5. Fibonacciでは数が1増えるだけで結果はものすごく大きくなっていきます。intの取れる値を超えた場合、どういう現象が起きますか。
質問6. intの取れる値を超えたときにも適切に処理したい場合、あなたならどのようにしますか。
質問7. それ以外に処理する方法にはどういうものがありますか。
質問8. あなたはFibonacciをRecursion(再帰)で書きましたが、Iteration(繰り返し)で書くことは可能ですか。
質問8. Fibonacciは以上です。次はData structureに関する質問です。Arrayとは何ですか。
質問9. Hash Tableとは何ですか。
質問10. Linked ListとVector、どういう場合にどっちを使いますか。

以上、丁度一時間。全体的にのらりくらりと応戦した感じで、うまく答えられなかった。質問10は全くわからなかったので「Vectorの構造を知らないので答えられません」と言うとそこで終了となった。



09/17/2009 - メールで不合格の通知有。


4-5-6. GE




08/14/2009 - GEのホームページから26ポジションに応募。



08/14/2009 - 当日のうちにGEのHRから"Smart Grid Software Infrastructure Development Engineer"ポジションに関してメールで連絡有。8/21に電話面接の日程調整。



08/21/2009 - 電話面接というより仕事の説明をした後、FloridaとAtlantaの勤務地でも良いか訊かれる。それから、ビザステータスを聞かれ、その直後終了。10分という異例の短さにビックリ。「履歴書をhiring managerに送る」と言って切ったが、その後一切連絡無し。ビザで切られたようだ。



08/27/2009 - フォローアップ送信。それでも返信無し。



09/15/2009 - 別のHRから何事もなかったかのように同じポジションに関して連絡有。前のHRと情報連携している様子はない。すぐにアプリケーションを記入して返信。すると「Melbourne, FLとAtlanta, GA」へのRelocationも大丈夫か、というメール。大丈夫、と返信すると、「合法的に働けるのか、F1とかH1といったスポンサー無くても大丈夫か」というメール。「2年半OPTで働けるが、その後はスポンサーしてくれると助かる」と返信。すると「ビザサポートが予算にあるか確かめる」とメールが来たきり、音沙汰が無くなった。2人ともビザがネックだったようだ。確かに、GEの仕事にはどれも「よっぽどのことがない限りGEはビザサポートはしない」と明記されているのだ。残念。


4-5-7. 日系企業




09/10/2009 - 大家さんが気を利かして新聞広告(日刊サン)の切抜きを持って来てくれた。Webデザイナー募集、とある。分野は違ったがホームページを確認し、Java Developerで応募しておいた。



09/11/2009 - HRからメールで返信有。電話面接はなく、対面面接の日程調整。9/18に。



09/18/2009 - 一次面接。LAのダウンタウンの高層ビルに入っている。社員は270名と多く、リッチな企業だ。ビルは他にもダウンタウンに2つあるらしい。面接は一般面接だけで、技術面接は次回、と言われた。過去の経歴や応募の理由などを訊かれた。面接官は日本人3名、面接は1時間程。



09/24/2009 - メールで次回の技術面接の日程調整。9/28に。



09/28/2009 - 二次面接。技術面接。対面かと思ったら、紙に回答を書くという内容の試験だった。3ページの問題用紙を配られた(英語)。時間は無制限。質問は多岐に渡る。たくさんあったので覚えている範囲で書く。(以下は全体の8割くらい。)

Linux関連
質問1. RedHat Linuxのkernelをアップグレードした。side effectは何か。
質問2. CPU使用率が高い。プロセスを調べるにはどうするか。
質問3. メモリを一番使用しているプロセスを調べるにはどうするか。
質問4. kernel構築の手順を言え。ルートを手動で追加するにはどうするか。
質問5. /etc/sysctl.confは何をするためのものか。
質問6. IPアドレスがクラスA、B、Cかを調べるには。
質問7. Perl/PHPのアプリケーションからMySQLに接続するには。
質問8. FTPでファイルアップロードに失敗したとき、トラブルシューティングの手順は。

Webアプリケーション関連
質問1. SearchEngine用のテストケースを書きなさい。
質問2. サイトのセキュリティをチェックしたい。手動及びツールでやる方法は。
質問3. サイトでデータをエントリしてSubmitボタンを押したとき、どのような動作が行われているのか。
質問4. Cookieを殺すには。
質問5. FastCGIとは。

Database関連
質問1. コラムID、USERNAME、PASSWORD、FIRSTNAME、LASTNAMEからなるテーブルUSERを作成しなさい。IDはPRIMARY KEYでかつAUTO INCREMENTEDにすること。
質問2. そのテーブルUSERのUSERNAMEのINDEXを作成せよ。
質問3. MySQLのポート番号は何か。
質問4. MySQLの起動方法は。mysqldumpでデータベースをバックアップしなさい。
質問5. MyISAM StaticとMyISAM Dynamicの違いは。

C言語関連
質問1. ファイルのソースをそのままアウトプットとして出力するコードを書きなさい。
質問2. 年月日を渡すと曜日を返すようにしたい。どうすればよいか。
質問3. C言語に入れ子の関数が存在しないのはなぜか。
質問4. キーボードからの入力値を使用するにはどうすればよいか。
質問5. 文字列を関数の引数にするにはどうすればよいか。
質問6. 複数の戻り値を返す関数をつくるにはどうすればよいか。

以上。その後、アメリカ人による対面での英語チェックがあった(10分)。



10/05/2009 - メールで合格通知の連絡有。10/19まで決定を待ってもらうようメールで連絡。



10/17/2009 - メールにてオファーを断る連絡。


4-5-8. 入社した企業

 最もcomprehensiveだったので伝えたい限りだが、情報保護のため非公開とする。


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